センター長ブログ

一般社団法人審査センターのセンター長ブログです。
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Renewal part 5
 

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リニューアル 第5

 「自主規制」について書いています。戦争まで時は戻ってしまいました。

戦後の映倫のお話から、今日いよいよビデオ時代に入ります。

 

その後、テレビというメディアが一世を風靡し、次に出てくるのがビデオというものになります。1970年代、VHSという方式のビデオテープの時代に移ります。(β方式についてのお話は割愛します)映画館で視聴する形から家庭でテレビを見る形に、テレビからビデオの時代に、時は移ろって行きます。

 

視聴の方法と視聴環境が異なります。媒体も違います。そんな新媒体に対応すべくできたのがビデオ倫理協会のようです。初期は映倫の中にあったようです。(大手映画会社3社が発足させたと聞いています)かれこれ30数年前の話です。これもビデオという媒体を世の中に適正に出すための自主規制審査団体です。

 

時は過ぎ、90年代に入ると、ビデオなどの撮影機器、編集の機器等が進化し、価格も安くなってきました。

 

VHSのデッキもかなり安くなり、どんどん家庭に普及して行く時期となります。作品単価も下がり始め、これまでの11本をレンタル店に卸す流通に加え、11本をエンドユーザーに販売する流通ができ始めたのです。これがセルビデオの初めだと思います。そうすると業界に参入してくる人が増えてきます。そこで出来たのがメディア倫理協会です。

 

この話になるとまたまた長くなりますので省かせてもらいます。

 

何が言いたいのか、この自主規制というものは、メディアが変わるごとに新しいコンセプトで審査団体が生まれてきたということなんです。衛星放送ができればCS成倫が、アダルトゲームソフトの市場が生まれればソフ倫が…というように。

 

いずれも創造物を作るという自由度の裏返し、つまり責任部分のための団体なのです。今まで書いてきた一連の話の冒頭に清水先生の言葉を書きました。

 

「本来、自由と自律が生命である表現機関(メディア)が、外部の第三者に、倫理に関する判断やアドバイスを求めることは、決して望ましいことではない…」「しかし、メディアは社会に大きな影響力を持っているが、日常の活動に追われて、その影響力に伴う責任が、しばしば疎かになる。そのことが、社会の不信や批判を招くとともに、公権力の介入を呼ぶことになる」故に社会への影響力の大きさ、それに伴う責任を果たすためには、第三者機関による自主規制が必要である、と。

 

まさに時代の変遷とともに形は変わりながらも、上記の清水先生のお言葉通り、自律と責任を補うべく生まれた第三者自主規制機関こそが、微妙なバランスを保ちながら、制作者と社会とエンドユーザーを結びつける要の役を担っているんだと思います。

 

 気が付けば、ここ審査センターは、審査という業務を各団体から請け負っている組織なんです。この位置付けを間違えると非難バッシングの雨あられです。自分たちのポジションをしっかりと認識し、粛々と日々の業務に取り組んで行きたいと思います。

 

 ということで、リニューアルをした本ブログですが、ちょっと趣を変えてと実践してみたら、結構真面目な流れとなっております。まぁこれが本来あるべき姿、とも思えるのですが、なかなか集中しないと書けないことですので、今回は香港大学での講演原稿をもとにしたためてみました。

 

 最後に、香港という場所について。

 97年まで英国の植民地だった香港です。古き良き英国の伝統を残しつつも、すかっり中国風になってしまったような印象もあります。

 

 この香港は映画制作のメッカでもあります。ハリウッドに進出もしており、煌めく才能がアジア圏ばかりでなく、本場米国においても高い評価を受けています。

 

 でも、その映画の審査は、香港政庁で執り行われているのです。要するに国が検閲を行い、直すべきは直し、カットするべきはカットし、映像表現に立ち入っている、とも思われます。いや、今はまだ自由主義の余波から、思い切った指導とかはないのかもしれません。しかし、このような形態ではいずれ政府の思う壺に入る可能性は否定できません。仕組みの問題です(つまりは考え方の問題)。

 

 とすれば、今回講演で述べたような、第三者機関による自主規制の考え方は必要ではないのか、そう思っています。今後ここでの経験が役に立つのであれば、是非とも協力して行きたい、そう思う今日この頃です。

 

 <上述のように、今回の108日から本日までの本ブログの内容は、今年9月に
  香港大学で行われました大学院生、学部生
200数十名に対しての講義内容を
  受けての記述となっています。ということは、香港でこのような論理展開を
  して講演を行ったということで、日本における「自主規制」というものを認
  識してもらい、且つまだ「検閲」の体を成している香港の映像界に対するメ
  ッセージともなったと思います>
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